香港経由で6年ぶりのロンドンへ。 香港でのトランジットは10時間以上あったので街に出て友達に会ったり少し用事をしたり。 長年住み慣れた香港、懐かしいというよりはいつでもストンと前の生活に戻ったような気がする。
ヒースローには早朝5時40分に到着、地下鉄でキングスクロス駅へ向かう。 キングスクロスの駅がとてもスマートに改装されていてびっくり。 老朽化していた駅舎を整備し、新たに半円形のガラスで覆ったもの。
前回来た時と打って変わって、切符を売る窓口もとてもスマート。窓口の人も昔よりずっと親切。 9時過ぎの出発だと割引料金が適応されるので少し待つけどお得ですよ、と勧められるまま往復切符を買う。95ポンド(13,000円程)。
ヨークで待ってくれている友人に到着時刻を知らせるために公衆電話を探したがこの駅にはなく、隣接しているユーストン駅まで行ってめでたく連絡成功。 誰もが携帯やアイフォンを持っている時代になって公衆電話が街から消えてしまい、こういうときは不便。 新しくなった駅にはおしゃれなカフェがいくつかあり、2階のカフェでコーヒーを飲みながら出発コンコースの電光掲示板に列車の出発状況と出発ホームが出てくるのを待つ。
ヨークに着くとホームまで迎えに来てくれていた友人と再会を喜び合う。 元気そうでよかった! この人とご家族には30数年前イギリスに初めて来た時にロンドン郊外の彼女の素晴らしいお宅で半年間とてもお世話になった。 この一家は子供たちが小さい頃日本に住んだことがあり、日本の文化に親しみつつ楽しい思い出を沢山作り、今もその思いを大切にしている。 彼女は日本滞在中に生け花、鎌倉彫、日本料理、等を習得し、日本の民芸品や骨董なども集めて今もイギリスの家のそこここに上手に配置して生活を楽しんでいる。 彼女にはイギリスの家庭料理、ケーキ作り、ガーデニング、ベッドカバーやカーテンなどのソフト・ファーニシングなど沢山の事を教わり、その後の私の人生に大きな影響を与えてくれた。
ご主人は当時長期海外出張が多かったが、仕事から帰ってきてもまずゆっくり、等ということはなく、物置に直行して大工仕事。 ゆっくりするのはは家族が揃って食事をする時。 普段一緒に居る時間がたっぷりあるわけではない分、余計に家族を大切にしているようで印象的だった。
以来ずっと親しくしてもらい、イギリスに来るたびに会いに行く。 今はお嬢さん二人も結婚し、ご主人もリタイアされ、二人で悠々自適の生活。 ヨークに移り住んでからお邪魔するのは今回で3回目。
この日は美しいヨーク旧市街や庭園を歩いたり、博物館や古いお屋敷を訪ねたりし、夜はご主人も交え、彼女の手料理を楽しみながら積もる話をたっぷり。