市立近代美術館 Musee d'Arts Modrne de la Ville de Paris
ここはお気に入りの美術館の一つ。 エコール・ド・パリ、フォーヴィズム、キュービズム、ダダイズム、シュル・レアリズム、アール・デコ、等など、この時代のアートは親しみやすくていいなあ。 入り口近くの楕円形の展示室にあるラウル・デュフィ Raoul Dufy のパネルを貼り合わせた巨大な(10mx60m) 絵「電気の妖精」(La Fee Electricite)が電気の発明から実用に至るまでを美しい色彩で描いていて楽しい。
写真は市立近代美術館公式HPより
前回ここで藤田嗣治の「寝室の裸婦キキ」に出会って動けなくなってしまった。 能面のように無表情で日本的な顔、比較的大きなサイズで黒っぽいカーテンで縁取りしてあり、ひと際目立つ。 今回もじっくり対面できて幸せ。 でも表面の乾燥が進んでいるようなのが気にかかる。
パレ・ド・トーキョウ Palais de Tokyo
改装工事が終わったばかりらしいが、地下の何処までも続く広大なスペースはこれで完成?てな感じのユニークな展示。 最先端の現代アートって分からないことが多いワ。
建築・文化財博物館 Cite de l'Architectre et du Patrimoine
写真は建築・文化財博物館公式HPより
また地下のフロアでは特別展 Circuler. Quand nos mouvements façonnent les villes. (Flow. When movement shapes our towns)があり、道路、車、電車、駅、飛行機、空港など時代を追って発展していく都市交通を取り上げ、これも楽しかった。
写真は建築・文化財博物館公式HPより
ジャックマール・アンドレ美術館 Jacquemart-Andre Musee銀行家エドゥアール・アンドレEdouard Andre が1860年代から始め、後に妻となる画家のネリー・ジャックマールNelie Jacquemart とともにヨーロッパや中東の各地に赴き蒐集した美術品を19世紀のエレガントな私邸に展示している。 子供に恵まれなかった二人は優れた美術品を後世に残すため終生蒐集に情熱をかたむけ、没後は邸宅とともに政府に寄贈している。
企画展開催時の月曜と土曜は21時半までオープン。 この日はエジプト特別展があり土曜日とあって夕方から入館。
写真はジャックマール・アンドレ美術館公式HPより
イタリアルネッサンスの絵画を始め彫刻、家具、調度品、壁画、天井絵、タペストリーなどの展示もさることながら、ナポレオン3世の第2帝政時代の富豪の邸宅ということで豪華な内装に目を奪われる。 ここでどんな暮らしが繰り広げられ、どんな旅を続けて優れた美術品を探してきたのか等想像しながら、ゆっくりと楽しませてもらった。