お昼はご夫妻のお宅で日本食の手料理を頂く。(嬉しい!) 彼らは香港に長く住んだことがあり、それ以来あちこちで蒐集した東アジアのアンティークを英国の住まいに上手に取り入れ、まるでギャラリーのよう。 しかもギャラリーなどはよっぽど種類も品数も多く、どれも毎日の生活で使われているからこそ価値があるというもの。 夫人のボタニカル・アートの作品も拝見。 イチジクの感触が伝わってくるような絵でとても素敵。 よいご趣味をお持ちでうらやましい。
しばしおしゃべりの後、午後はテート・モダン Tate Modern で現代アート観賞。 一部工事のため閉鎖されていたが、限られた時間ゆえ却って諦めがついてよかった。 この赤い階段の作品は作者のニューヨークのアパートをアートにしたものだそうだが、階段の天井近くに水道管があったりして芸が細かい。 テムズ川とミレニアム・ブリッジを望むおしゃれなカフェでお茶もしっかり。
夜は丁度ロンドン滞在中の香港時代の友達とコベント・ガーデン Covent Garden で待ち合わせて夕食。 この人とはそもそも32年前にロンドンで知り合い、その後彼女はご主人の出身地である香港に移住。 偶然にも私も3年ほど遅れて香港で生活することになり、彼女にはロンドンでも香港でも日本人生活者の先輩として、また子育てや仕事面でもとてもお世話になって来た。 こうしてお互い32年ぶりに思い出のロンドンで再会がかなうとは夢のよう。 よき友に恵まれて幸せ。
チケットは一枚£53(約7000円)。舞台数列目の真ん中でとてもよい席。 やっぱり本場で観るべき。 演じる人たちのレベルは申し分なく、次々に変わる華やかな衣装、ノリノリの音楽とスピード感溢れるダンス。 ミュージカルも思い切り楽しみ、イギリス最後の日もとっても濃い一日に。 お付き合いして下さった友人たちに感謝。