駅からなだらかな下り坂を歩いて10分ほどで街に到着。なんと明るい建物の色。フランスというより国境を越えてスペインに来てしまったような錯覚に陥る。 この地方は17世紀までスペイン領カタロニアだったのだ。 日差しが強く初夏の陽気。 前日の木曜日が祭日(キリスト昇天祭 Ascension) だったので金曜日一日休みを取れば4連休になる、という計算の人が多いのか、家族連れで早くもバカンスモード。
海にそそぐ川。
この川の畔に有名なレストランが。 コリウールは20世紀の初頭野獣派(フォヴィズム)が生まれた土地。マティスやドランなどのアーティストたちがよく集まっていたのがここ、レ・タンプリエ Les Templiers。店内の壁という壁にはぎっしりと絵が。
階段や廊下そして上の階にもびっしりと。
明るい建物の色、強い太陽、青い空、紺碧の海、そんな土地柄に育まれたのかもしれない、野獣派。 街にはアートギャラリーが沢山あって、色々覗いているうちに小型で気に入ったのが手頃な値段だったので危うく買ってしまところだった。 これからの旅が長いので諦めるしかない。またいつか再訪の機会があることを願って。
この日はペルピニャンPerpignan で宿泊。 街の中心ラ・ロージュ広場から路地を一本入った小さな二つ星ホテルにしたが値段(€70)の割に部屋は広くバスルームもゆったり、インタネット接続も問題なし。 受付の人もとても親切だった。
ペルピニャンの旧市街を流れるバス運河 La Basse。向こうに見えるドームが載った建物はカスティエ門Le Castiller。 門と言ってもかなり大きな建物で一時期牢獄として使われていた。 今は北カタロニア歴史博物館 Musée de l'Hitoire de la Catalogne Nord。